気づいて意識していないと、忘れてしまうことの一つがあります。
それは、私たちにはいつか誰でも「死」が訪れるということ。
つまり、私たちは毎日、少しずつ命を削りながら生きているのです。
けれど、そのことに気づく機会はあまりありません。
私もそうですが、多くの人は「明日も生きている」と信じて生きています。
だから、「明日やればいい」と思える。
でも本当は、明日がある保証なんて、誰にもないんですよね。
死を意識することは、恐れることではなく、「よし、今を生きるぞ!」という気持ちを思い出すきっかけなのだと思います。
たとえば、今日も大切な人の笑顔を見て、胸の奥がじんわりあたたかくなる瞬間だったり、誰かと気持ちが通じたときだったり、ごはんがとてもおいしかったとき。
そうした日常の出来事の中に、「生きている」という確かな感触があります。
それは、死を意識するからこそ、今日という一日が、かけがえのないものに変わっていく。
よく生きるとは、死ぬ事を意識しながら、今日という日を味わうように生きることなのかもしれませんね。
どうぞ、これを読んだあなたの一日が、あたたかく穏やかでありますように。